6月から心不全入院後の通院費が高くなる?当院の方針をご説明します令和8年6月から「心不全再入院予防継続管理料」が新設されましたこの管理料が算定された場合、退院後約半年間で医療費が最大約9,390円高くなる可能性があります当院はこの管理料を算定しておらず、この新制度による追加費用は発生しません当院では、循環器専門医・救急認定看護師・管理栄養士が連携し、心不全の継続管理を行っています目次はじめにこの制度が生まれた背景心不全再入院予防継続管理料とは何か通院費用はどう変わる?当院がこの管理料を算定しない理由当院での心不全管理についてまとめ心不全は、突然入院が必要になることが多い病気です。退院後は、大病院から地域のクリニックに引き継がれ、外来で治療を継続するケースがほとんどです。令和8年(2026年)6月から、その「退院後のクリニック通院」にかかる医療費が変わる可能性があります。この管理料が算定された場合、これまでと比べて退院後約半年間で医療費が最大約9,390円高くなる可能性があります。(3割負担の場合は約2,830円程度)当院を受診されている患者さんから「これは当院でも算定するんですか?」というご質問をいただく機会がありました。結論をお伝えすると、当院はこの管理料を算定しません。その背景と当院の方針を、正直にご説明します。2. この制度が生まれた背景心不全は「繰り返す病気」です。一度入院しても、退院後の管理が不十分だと再入院を繰り返してしまいます。この制度は、退院後の多職種による継続管理——医師だけでなく看護師や管理栄養士も関わるチーム医療——を、診療報酬として評価しようとするものです。3. 心不全再入院予防継続管理料とは何かこの管理料は、心不全で大きな病院に入院した患者さんが退院後、地域のクリニックで継続的な管理を受ける場合に算定されるものです。この管理料が算定されると、通常の診察費に加えて、毎回4,000円(3割負担で1,200円)が追加されます。これが月1回の通院で最長6回分続きます。4. 通院費用はどう変わる?この管理料が算定された場合、通常の受診費用に加えて以下の金額が上乗せされます。受診回数新制度による上乗せ分従来の上乗せ分医療費の差初回4,000円560円+3,440円2〜6回目4,000円2,810円+1,190円補足従来:特定疾患療養管理料等を算定した場合の概算※実際の窓口負担額は、処方日数や検査内容によって若干前後する場合があります当院はこの新制度による管理料を算定していないため、新制度による上乗せ分は発生せず、従来の上乗せ分のみとなります。退院後約半年間(初回+2〜6回目)の累計では、医療費にして最大約9,390円の差が生じます。(3割負担の場合は約2,830円程度)「なぜ急に費用が変わったのか?」と驚かれることのないよう、この管理料を算定するクリニックでは患者さんへの事前説明が求められています。費用の変化が気になる方は、担当医に確認されることをお勧めします。5. 当院がこの管理料を算定しない理由当院の心不全管理・栄養指導についてまず、当院での心不全管理についてご説明します。当院は開院当初から、心不全管理において栄養指導が果たす役割を重視しており、オンライン栄養指導のシステムをあらかじめ導入していました。当院では、心不全の患者さんに対して管理栄養士によるオンライン栄養指導を実施しています。受診当日、パソコン画面を通して管理栄養士と直接やりとりしながら指導を受けていただく形式で、日曜日も含めて対応可能です。このサービスは全国で広く利用されているもので、管理栄養士が担当します。院長が毎回、採血結果・指導方針・生活背景を詳細に伝え、管理栄養士から指導結果が返ってくる連携を行っています。心不全管理に必要な栄養指導は、当院でも問題なく行うことができます。また、当院には救急認定看護師が常勤しています。医師が医学的な管理を担う一方、看護師は患者さんの日々の生活に寄り添い、食事・活動・睡眠といった細かな変化を丁寧に確認します。「なんとなくいつもと違う」というわずかなサインにも気づけるよう、救急認定看護師としての知識と技能を活かした関わりを心がけています。なぜ算定しないのか今回新設された管理料には、栄養指導の連携先として厚労省が定める特定の形式のみが認められています。当院が採用しているオンライン形式の栄養指導は、保険診療として認められた管理栄養士が行う栄養指導ですが、残念ながら制度上の形式の違いにより、その対象外とされています。また、制度が認める連携先として「栄養ケアステーション」がありますが、宮城県内は数が限られており、当院近隣には現時点で該当する施設がなく、連携を結ぶことが現実的に困難な状況です。もっとも、当院では事前予約によるオンライン栄養指導の体制が整っており、患者さんの利便性という観点からも、現在の形式で十分に対応できると考えています。これらの理由から、当院ではこの管理料を算定していません。栄養指導を実際に行っていても、制度が定める形式でなければ対象外となる——こうした制度と現実のギャップが、今後少しずつ埋まっていくことを願っています。6. 当院での心不全管理について管理料を算定しなくても、当院では心不全再入院予防に必要な管理を行います。当院の対応内容専門医による診察循環器内科専門医・不整脈専門医・総合内科専門医が担当オンライン栄養指導管理栄養士が患者さんごとに個別指導(日曜対応可)当日検査必要に応じて、心エコー・NT-proBNP(心不全の重症度を示す血液検査)・12誘導心電図を原則当日に実施し、結果をその場でご説明します体重・血圧管理毎日の記録と受診時のフィードバック薬剤調整状態に応じた利尿剤・心不全治療薬の最適化当院では現在の管理体制を維持しながら心不全管理を行うため、今回の新しい管理料による追加の費用負担はございません。ただし、費用のことよりも大切なのは「必要な管理がきちんと受けられるかどうか」です。7. まとめ令和8年6月から、「心不全再入院予防継続管理料」が新設されましたこの管理料が算定されると、退院後約半年間で医療費が最大約9,390円高くなる可能性があります(3割負担の場合は約2,830円程度)当院では管理栄養士によるオンライン栄養指導を実施しており、心不全管理に必要な栄養指導は問題なく行えますただし、厚労省が定める栄養指導の形式と当院の方針が合致しないため、この管理料は算定していません当院では管理料の算定がなくても、循環器専門医による診察・オンライン栄養指導・救急認定看護師による生活面のサポート・当日検査により、心不全入院後の外来管理を一貫して提供します心不全の治療継続や受診費用についてご不明な点は、お気軽にご相談ください。仙台どうき・息切れ内科総合クリニック動悸・息切れ・不整脈から、生活習慣病・内科全般まで〒982-0841 宮城県仙台市太白区向山2丁目18-10Web予約はこちらお電話でのご予約022-302-5241免責事項この記事は情報提供を目的としており、個別の診断に代わるものではありません。ご自身の健康状態や治療については、必ず医師にご相談ください。
6月から心不全入院後の通院費が高くなる?当院の方針をご説明します
目次
心不全は、突然入院が必要になることが多い病気です。
退院後は、大病院から地域のクリニックに引き継がれ、外来で治療を継続するケースがほとんどです。
令和8年(2026年)6月から、その「退院後のクリニック通院」にかかる医療費が変わる可能性があります。
この管理料が算定された場合、これまでと比べて退院後約半年間で医療費が最大約9,390円高くなる可能性があります。
(3割負担の場合は約2,830円程度)
当院を受診されている患者さんから「これは当院でも算定するんですか?」というご質問をいただく機会がありました。
結論をお伝えすると、当院はこの管理料を算定しません。
その背景と当院の方針を、正直にご説明します。
2. この制度が生まれた背景
心不全は「繰り返す病気」です。
一度入院しても、退院後の管理が不十分だと再入院を繰り返してしまいます。
この制度は、退院後の多職種による継続管理——医師だけでなく看護師や管理栄養士も関わるチーム医療——を、診療報酬として評価しようとするものです。
3. 心不全再入院予防継続管理料とは何か
この管理料は、心不全で大きな病院に入院した患者さんが退院後、地域のクリニックで継続的な管理を受ける場合に算定されるものです。
この管理料が算定されると、通常の診察費に加えて、毎回4,000円(3割負担で1,200円)が追加されます。
これが月1回の通院で最長6回分続きます。
4. 通院費用はどう変わる?
この管理料が算定された場合、通常の受診費用に加えて以下の金額が上乗せされます。
※実際の窓口負担額は、処方日数や検査内容によって若干前後する場合があります
退院後約半年間(初回+2〜6回目)の累計では、医療費にして最大約9,390円の差が生じます。
(3割負担の場合は約2,830円程度)
「なぜ急に費用が変わったのか?」と驚かれることのないよう、この管理料を算定するクリニックでは患者さんへの事前説明が求められています。
費用の変化が気になる方は、担当医に確認されることをお勧めします。
5. 当院がこの管理料を算定しない理由
当院の心不全管理・栄養指導について
まず、当院での心不全管理についてご説明します。
当院は開院当初から、心不全管理において栄養指導が果たす役割を重視しており、オンライン栄養指導のシステムをあらかじめ導入していました。
当院では、心不全の患者さんに対して管理栄養士によるオンライン栄養指導を実施しています。
受診当日、パソコン画面を通して管理栄養士と直接やりとりしながら指導を受けていただく形式で、日曜日も含めて対応可能です。
このサービスは全国で広く利用されているもので、管理栄養士が担当します。
院長が毎回、採血結果・指導方針・生活背景を詳細に伝え、管理栄養士から指導結果が返ってくる連携を行っています。
心不全管理に必要な栄養指導は、当院でも問題なく行うことができます。
また、当院には救急認定看護師が常勤しています。
医師が医学的な管理を担う一方、看護師は患者さんの日々の生活に寄り添い、食事・活動・睡眠といった細かな変化を丁寧に確認します。
「なんとなくいつもと違う」というわずかなサインにも気づけるよう、救急認定看護師としての知識と技能を活かした関わりを心がけています。
なぜ算定しないのか
今回新設された管理料には、栄養指導の連携先として厚労省が定める特定の形式のみが認められています。
当院が採用しているオンライン形式の栄養指導は、保険診療として認められた管理栄養士が行う栄養指導ですが、残念ながら制度上の形式の違いにより、その対象外とされています。
また、制度が認める連携先として「栄養ケアステーション」がありますが、宮城県内は数が限られており、当院近隣には現時点で該当する施設がなく、連携を結ぶことが現実的に困難な状況です。
もっとも、当院では事前予約によるオンライン栄養指導の体制が整っており、患者さんの利便性という観点からも、現在の形式で十分に対応できると考えています。
これらの理由から、当院ではこの管理料を算定していません。
栄養指導を実際に行っていても、制度が定める形式でなければ対象外となる——こうした制度と現実のギャップが、今後少しずつ埋まっていくことを願っています。
6. 当院での心不全管理について
管理料を算定しなくても、当院では心不全再入院予防に必要な管理を行います。
当院では現在の管理体制を維持しながら心不全管理を行うため、今回の新しい管理料による追加の費用負担はございません。
ただし、費用のことよりも大切なのは「必要な管理がきちんと受けられるかどうか」です。
7. まとめ
心不全の治療継続や受診費用についてご不明な点は、お気軽にご相談ください。
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