「最近、周りで帯状疱疹になったという話をよく聞く」
「あの痛みは一生忘れないと聞いて怖くなった」
このような不安を抱えてはいませんか?
帯状疱疹は、50歳を過ぎると発症率が上昇する傾向にあります。
皮膚の症状が治まった後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」を合併することがあり、日常生活に長期間の影響を及ぼす場合があります。
本記事では、帯状疱疹という病気の詳細と、予防効果が報告されているワクチン「シングリックス」の特徴、仙台市の助成制度について解説します。
1. 帯状疱疹とは?放置できない「痛み」の正体
帯状疱疹は、子供の頃にかかった「水ぼうそう」のウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因です。
治った後もウイルスは体内の神経節に潜伏し続け、加齢や疲労で免疫機能が低下した際に再び活動を始めます。
2. 治療と期間:治るまでにどれくらいかかる?
通常、皮膚の症状(皮疹)が完全に消失するまでには2週間から4週間程度かかります。
3. 薬を使っても残る痛み:治療の特性について
抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑制しますが、すでにダメージを受けた神経の痛みを即座に取り除くものではありません。
最新の医学データ(UpToDate)によれば、適切な抗ウイルス薬による治療を受けた場合でも、患者さんの約19%〜26%(およそ4〜5人に1人)は、半年が経過しても痛みが継続していたという報告があります[2]。
このため、発症後の治療だけでなく、ワクチンによる事前の予防が重要な選択肢となります。
4. 警戒すべき「帯状疱疹後神経痛」のリスク
皮膚の症状が治まった後、90日以上経過しても残る痛みを「帯状疱疹後神経痛」と呼びます[3]。
5. 大切な家族のために:周囲への感染リスク
帯状疱疹そのものが他の人に「帯状疱疹」としてうつることはありません。
しかし、帯状疱疹の患者さんから、水ぼうそうにかかったことがない乳幼児などに対して、「水ぼうそう」として感染させるリスクがあります[4]。
特にお孫さんなど、免疫の十分でない小さなお子さんと接する機会がある方は、ご自身が帯状疱疹にかからないことが、大切な家族を感染症から守ることにもつながります。
6. シングリックスの特徴:2回接種による予防
当院で採用している「シングリックス(不活化ワクチン)」は、2ヶ月の間隔をあけて合計2回の接種を行うことで、十分な予防効果を発揮するワクチンです。
| 比較項目 | 生ワクチン | シングリックス(不活化) |
|---|---|---|
| 接種回数 | 1回 | 2回(必須) |
| 接種間隔 | - | 1回目から2ヶ月後 |
| 帯状疱疹の発症予防 | 約 50% | 約 97% [5] |
| 帯状疱疹後神経痛の予防 | 約 66% | 約 88〜100% [5] |
| 効果の持続期間 | 約 5年 | 10年以上継続 |
※シングリックスは、2回の接種を完了することで10年以上の長期にわたる高い予防効果が期待されています。
7. 費用と仙台市の助成制度について
当院では、患者さんに安心して接種を受けていただけるよう、ワクチン代金以外の追加費用(初診料・再診料・手技料など)は一切いただいておりません。
全額自己負担(任意接種)で受ける場合
仙台市の定期接種(助成)の対象年齢に該当しない場合、費用は全額自己負担となります。
1回 22,000円(税込)
合計:44,000円(2回接種分)
※これ以外の診察料や手技料はかかりません。
仙台市の定期接種(助成)を利用する場合
特定の年齢に該当する仙台市民の方は、窓口での自己負担額が軽減されます。
1回 11,000円(税込)
合計:22,000円(2回接種分)
※仙台市で定められた上記の金額のみで接種可能です。
① 令和7年度(2025年度)に助成対象となる方
対象: 令和7年度中に、65・70・75・80・85・90・95・100歳以上になる方。
重要:スケジュールについて
助成を受けるには3月31日までに2回の接種を完了させる必要があります。
逆算すると、令和8年1月までに1回目を開始しないと、2回目分が全額自己負担(22,000円)となりますので、お早めにご相談ください。
8. 副反応について
シングリックス接種後に、接種部位の痛み(約8割)、腫れ、筋肉痛、疲労感、頭痛、発熱(約2割)などの副反応が出る場合があります。
多くの場合は1〜3日以内に自然に治まります。
9. よくある質問(FAQ)
Q. 1回だけでは効果はありませんか?
シングリックスは2回の接種を行うことで十分な免疫が得られるよう設計されています。必ず2回の接種を完了させてください[5]。
Q. 以前、帯状疱疹にかかったことがありますが、ワクチンは必要ですか?
はい。帯状疱疹は一度かかっても、再発する可能性があります。
過去に帯状疱疹にかかったことがある方に対しても、再発予防のためにシングリックスの接種が推奨されています[5]。
Q. 50歳未満でも打てますか?
はい、可能です。
日本国内では2023年6月より、罹患リスクが高い18歳以上の方へも対象が拡大されました[5]。
持病をお持ちの方などはご相談ください。
10. まずは「ご相談のみ」でも受け付けております
「自分は助成の対象なのか?」「持病があるけれど打っても大丈夫か?」「副反応が心配」といった不安をお持ちの方は、まずは診察・相談のみでもお越しいただけます。
現在の健康状態を確認し、医学的見地から接種の必要性やタイミングをアドバイスいたします。
無理に当日の接種を勧めることはありませんので、安心してお問い合わせください。
11. 当院での接種の流れ・持ち物
※ワクチンは在庫の確保が必要なため、当日すぐの接種はできません。
12. まとめ:早めの予防で健康な毎日を
帯状疱疹は、早期治療を行っても一部の方に後遺症が残るリスクのある病気です。
シングリックスは2回接種が必要なワクチンですが、それによって発症リスクや後遺症のリスクを大幅に低減できることが示されています。
仙台市太白区の当院では、お一人おひとりに適した予防医療をご提案しております。ご不明な点はお電話または窓口でお尋ねください。
参考文献
お問い合わせ・ご予約
仙台どうき・息切れ内科総合クリニック
宮城県仙台市太白区向山2丁目18-10
免責事項:この記事は情報提供を目的としており、個別の診断に代わるものではありません。必ず医師にご相談ください。